アンドレアス・グルスキー展
行ったら、調度、
この展示を手がけた、学芸員さんの
ギャラリートークが開催される時間だったので、
参加してみました。
年代が違う作品でも、
作品同士の展示の組み合わせに寄って、
意味を持たせたりしているそうで、
当初の展示プランと、
実際に展示の配置は、違った物になったそう。
2008年までは、
対象となる写真を撮り、
ネガをパソコンに取り込み、加工して、
加工した物をネガに焼き付けて、それを印刷すると言う制作方法を
していたそうですが、
最近は、デジカメで撮って、
パソコンに取り込み、それを加工して、プリントアウトしているそう。
インクジェットでプリントしたものをシリコンで圧着させて、
アクリル板に張り付ける、ギアセック技法?
という方法で、作品を作っているそうです。
だから、アクリル板の表面に傷がついてしまうと、
価値が無くなってしまうと言うことで、
一定距離に近づくと、アラームが鳴るようになっていました。
でも、アラーム音が小さくて、あまり聞こえなくて、
効果がないような気もしましたw
「バンコク」と名のついた作品がたくさんあるって、
バンコクのチャオプラヤー川を撮影した物で、
ゴミが川を流れているのだけど、
遠目から見るとなんだか分からない作品。
川の流れや、水の流れの水面が綺麗だなと思うような
第一印象なんだけど、
近づいてみて見ると、
この一連の作品の中に、
なぜか日本語の書かれたものや、
明らかに日本製かな?
と思われる物がかなりの割合で映っていて、
これは、意図的なのか偶然なのかと考えた。
東南アジアのゴミ。
そこにも日本製。
自分たちが生きている世界がどういうところなのか。
「こういう世界に生きている」
を実感させる。
グローバル社会を、
肯定も否定もしない。
象徴的に「こうです」と伝えている作品なんです。
という解説に納得しました。
帰りがけ、
近所の神社で盆踊りが催されていました。
太鼓に提灯。
日本の夏ですな。