2011年5月28日土曜日

ブッダと写楽




















「手塚治虫のブッダ展」 

手塚治虫原作のブッダと日本に伝来される仏陀。
漫画と仏像のまさかのコラボ企画。

期待しすぎていたのか、
あまり面白くなかった。
あまりの物足りなさ。

仏教、仏像に興味がある人が見ると、
あまりの物足りなさにがっかりすると思います。

「手塚治虫の原画」が沢山あり、当然ブッダの原画しかないけど、
手塚治虫 が 好きな方は
満足できると思います。

「手塚治虫の作品の凄さを再確認できる」
というのが、裏テーマなのではないかと思う感じです。


手塚治虫の「ブッダ」は高校生のときに学校の図書館に置いてあって、
その時に読んだのだけど、
この時期にこれを読んだ事が、
少なからず、自分の思考に影響があったと思うし、
今も、若い時期に読んで良かったと思っている作品です。



この世にあるものは、一秒もとまってはいない。
常に動く・・・変わる。
これを無常というのだ・・・・。
手塚治虫 「ブッダ」 第13巻 11章 陥穽より



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特別展「写楽」  

写楽の作品のうち、ほとんどがこの特別展に集結しています。
これほど、写楽の浮世絵が一同に集まるのは凄い。
写楽の版画約140図、約170枚と、
同時代の歌麿などの作品も数多く展示されていました。

でも、多くがフランスやアメリカ、イギリスなどの海外の所蔵なのが、
今の日本には悔やまれる事ですよね。
先日の震災の影響で、
貸し出しをしてくれなかった作品も何点かあり、
本当に残念だけど、
今回、200年ほどを経て里帰りした作品も沢山あったんですよね。

たった10ヶ月しか作品を描かなかったのに、
その間にかなり作風が変わっているのが面白いし、
その裏には、
今も昔も変わらずにプロデューサーの存在があったのですね。


浮世絵は歌舞伎の芝居、役者図なので、
そのストーリーと共に展示されていて、
ストーリーを解説するVTRが流れているのですが、
それを見た 小学生くらいの男の子が。

「敵討ち好きだなぁーー」

って大きな声で言っていたのに共感ww

でも、歌舞伎はそれがないと面白くないのだよー。


先日、NHK特集で、今まで謎だった写楽の正体は、
実は北斎や歌麿が語った別の名ではなく、
「能楽師 齋藤十郎兵衛」だったという番組があったようですね。
10ヶ月で忽然と消えてしまったのは、
身分を隠していたからなのですね。事実ならば。



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