2011年7月10日日曜日
ディスコボロス
大英博物館 古代ギリシャ展 究極の身体、完全なる美
思っていたよりも良品ぞろいで、
作品に添えられてる説明文も丁寧だし、
見応えがありました。
人も少なくて見やすかった。
たぶん、宣伝の仕方が間違っているというか、
なんか、面白くなさそうなんだよね。
でも、かなり面白いし、展示方法も丁寧だし、おすすめします。
目玉はミュロンの「円盤投げ」
円形の空間で360度、
どの角度からでも見られる展示になっていました。
オリジナルは既に存在しないので、
コピーなのですが、それでもすばらしい。
でも、顔の位置というか、向きがちょと変だと思いません?
これから、円盤を投げるのに、なぜ下を向いているのか?
これ、コピーを作る時に間違った方向でつけちゃったらしいです。
でも、まぁ、言われなければ気がつかないからいいんですよねw
前半の展示もかなり面白くて、
時間をかけてしまって、
オリンピアのジオラマとかも、
もっと時間をかけて見たいくらいくらいだったけど、
後半の「Ⅳ人々の暮らし」からの展示が断然面白い。
多分、こんな感じで、
当時の露骨な性表現や、障害者のあり方を
大きな展覧会で展覧、解説してるのは
あまりないのではないでしょうか?
展覧会の最初に、
「この展覧会は性的な表現や差別的表現を含むものが多くあります
当時の社会的状況や思想を理解するための解説を添えています」
って感じの(あいまいです)注意書きがあった意味が、
後半の展示でわかります。
とりあえず、これ読んでから見に行った方が面白いと思う。
↓
古代ギリシャの同性愛 世界史小ネタ第50回
古代ギリシャの同性愛
ギリシャの彫刻というと、
身体美とか、神々とか、
デッサンで使用する彫刻のイメージが頭をよぎりますが、
古代ギリシャの人々の大らかな生活ぶりを表現した作品は
面白いものばかりでした。
100.少女の墓碑。
少女が未婚で亡くなるのはとりわけ不幸な事なので、墓碑を制作した。
しかし、このような墓碑は贅沢として禁止する法令が施行されて、
これがアテネで彫られた最後の人物浮彫付きの墓碑。
101.の 警句の碑文入り墓碑。
「死ねば美醜など関係ない」
「人はみな死ねば一緒」 この、一文グッときた。
この展示、すばらしいものばかりだけど、
ギリシャから、少女の墓碑まで略奪してきたってことなんだよね。
しかも、アテネで彫られた最後のものを。
ギリシャの歴史とか、
(日本すらも歴史に弱いのですが)
全然わからないのですが、なぜか無性に 、
ロードス島に行きたくて、
10年くらい前に一人でw、ギリシャに行ったのですが、
その時は、アテネ付近と、
エーゲ海の島々を巡るクルーズのツアーに行ったのですが、
やっぱり、オリンピアとかメテオラとかも行きたいな。