2013年10月25日金曜日

tiff2013

今年見た作品は、
二作品とも監督自身の経験を元にした物語でした。

















ハッピー・イヤーズ

作品解説
前衛美術家の父に振り回される家族の姿をユーモラスに、そして感動的に描くドラマ。名匠ルケッティ監督の自伝的内容であり、70年代の空気が完璧に再現される。人気俳優キム・ロッシ・スチュワート(『家の鍵』)主演。

『マイ・ブラザー』(07)と『我らの生活』(10/カンヌ映画祭主演男優賞受賞作)で様々な家族の形を描いてきたルケッティ監督による自伝的作品。監督は、両親をイメージして創作したグイドとセレーナの「産みの親」でありつつ、一方では彼らの「息子」であるという奇妙な状況に身を置きながら、自分の家族の物語をもう一度生きることになった。フィクションも多く用いながら真実を描いたと監督は語るが、一方で絶妙に再現されるイタリアの70年代のルックも注目である。本作は8mm、16mm、そして35mmで撮影されており、それは劇中で8mmカメラを廻す少年時代の監督自身と、フィルム映画に対するオマージュにもなっている。
  • ハッピー・イヤーズ
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何と言っても子役の2人が可愛過ぎ。
他の配役もとてもいい。
70年代を再現しているのだけど、
当時の映画を見ていると感じるくらいに
服装も生活用品も雰囲気も、
すべてがナチュラルだった。

兄弟のお兄ちゃん(監督自身)が海に飛び込むシーンがあるんだけど、
本編の途中では、助けられたところしか描かれていなくて、
最後に回想シーンみたいな感じで本当のことが描かれて、
エンディングなんだけど、
この流れが本当に良かった。





































空っぽの家

作品解説
父の死をきっかけに絆が壊れたある家族の風景。母は精神的に落ち込み、息子は家を出てしまう。長女の肩に責任がのしかかる…。新鋭デニズ・アクチャイ監督はコミュニケーション再生のありかを繊細なタッチで探っている。

父が死んだのち、母ヌルジャンと3人の子ども(長女フェリデ、長男イルケル、次女オズゲ)が残される。フェリデは一家の大黒柱となって働くが、責任の重さに耐えかねて、早く結婚して家を出たいと思うようになる。唯一の男子イルケルは反抗的になって家を飛び出してしまう。大きな喪失感のなかで崩壊した家庭はいかに復活できるのか、家族とはいったい何なのか。トルコの新鋭アクチャイ監督は、登場人物それぞれのキャラクターを丁寧に彫琢し、コミュニケーション再生のありかを繊細なタッチで探っていくが、16歳のときに父を亡くした経験を反映させたと語っている。イスタンブール国際映画祭で初監督作品賞と観客賞を受賞。

監督メッセージ
父を亡くしたのは16歳の時でした。父の死をきっかけに家族がばらばらになっていくなか、私は安全だと信じきっていた場所がもはやそうではないと、認識せざるをえませんでした。これからは誰が悪役を引き受けてくれるのかという疑問が浮かび、これが解決されない限り、不安は増すばかりでした。そのうえ、家族の誰もがこの疑問を解決する気がありませんでした。誰が家族の舵をとるのか? 誰が生活費を稼ぐのか? 誰が家長となるのか?



監督兼脚本の女性がとても綺麗で、ミニスカで登場でした。

トルコの習慣や宗教も関係あるだろうけど、
どこの国でも当てはまる問題だと思った。
Q&Aでは出なかったけど、
監督自身の自分の悩みと照らし合わせながら、
模索しながら作ったのではないかなといった印象でした。

最後に、本当は心から好きでもない大分年上の男性との結婚を選び、
結婚式のシーンで終わるんだけど、
この先この女性は幸せになるのか、
なって欲しいけど、どうなんだろうかという、もやっとした気分で終わりました。

おばあちゃん役は、本当の監督のおばあちゃんだそうです。

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