第28回人文機構シンポジウム 妖怪空間―でそうな場所―
日 時:平成28年6月11日(土) 13:30~16:30会 場:有楽町朝日ホール※参加無料、事前申込みが必要《先着順》妖怪が出没するのは里山や奥山だけではありません。昨年他界した水木しげる氏は、妖怪のすみかを都市空間にも広げる視点を開きました。身近な生活の場に姿を現わす妖怪たちは、いったいどこからやってくるのでしょうか。このシンポジウムでは、妖怪のすみかや異界への出入り口について、身体・家・街という視点から考えます。そして、歴史学、文学、民俗学などの成果をもとに史資料や絵画資料から解き明かし、妖怪という心象が形成された歴史的な背景や意味を浮き彫りにします。また、地方消滅が言われる今、妖怪のこれからについても考えます。プログラム13:30 開 会13:35 基調講演 小松 和彦(国際日本文化研究センター 所長)「妖怪の魅力はどこにあるのか?」14:15 パネルディスカッション第1部「妖怪の出入り口」司会:佐藤洋一郎(人間文化研究機構 理事)プレゼンテーション1齋藤 真麻理(国文学研究資料館 教授)「妖怪たちの秘密基地-付喪神の絵巻から-」14:35 プレゼンテーション2常光 徹(国立歴史民俗博物館 名誉教授)「家屋敷と妖怪」14:55 プレゼンテーション3安井 眞奈美(天理大学 教授)「妖怪が狙う身体部位」15:15 休憩(15分)15:30 パネルディスカッション第2部「妖怪空間―でそうな場所―」司会:佐藤洋一郎パネラー: 小松 和彦齋藤 真麻理常光 徹安井 眞奈美16:30 閉会
意外と、老若男女
色々な世代の方がいました。
でも、おじさん率は高かった。
パンフというか、
冊子を頂いたのですが、
講演の内容を軽くまとめてあるものだったので、
これをもらえただけでも行った価値あった。
後援が文部科学省だけあって手話通訳ありだった。
〜メモ〜
妖怪はどこから姿を表すのか?
裏表、周辺とどこかに境目がある。
呪文が境をつくる。
できの悪い坊主の呪文はどこかに穴がある。
そこから入っていけば良い。
なぜ数珠なのか?
百行の出現する日は決まっていて、
正月の子の日があたっている。
大岡山→東寺へまっすぐ下っていく。
朱雀大通りと重なっている→妖怪ルート。
出産に関することを調べる中で。
「えな」の出方が悪い時は藁で3回背中をなぜる。
腰、お腹、ではなく「背中」なのはなぜ?
心の中にあるものをわかるように絵にした。
天狗や山姥はいたのではないか?
町外れの集団、自分たちから見て、
「外」の人たちがおどろおどろしいと思っていた。
出産→けがれ→血を伴う→「死」のけがれもある。
山の向こう、海の向こうの人々。
かっぱ→江戸時代は本草学の影響。
西のかっぱは毛が生えている←猿。
東のかっぱはぬるぬる。甲羅がある→亀。
かつて人がいた場所に、人がいなくなった時に出る。
捨てられてしまった場所。
「夜」は(昼間に人がいるが)かつていた場所。
廃墟、廃屋。
時間的な境界。
せめぎ合いがある場所に出る。
時間と空間。
夕暮れ時は境界が迫ってくる時。
かつて身体の一部であったものが廃出されていく。
役割を終えてしまったもの。
身体から離れると「けがれ」が生じる。
それを早くあの世に戻す→「えな」←背中がゾクゾクする。