2011年6月19日日曜日

「あとは沈黙」

ルーマニア映画の「あとは沈黙 RESTUL E TĂCERE」 を見て来た。

・『あとは沈黙』“Restul E Tăcere(The Rest is Silence)”(2007/ルーマニア/114分) 
字幕:英語
監督:ナエ・カランフィル(Nae Caranfil)
ルーマニアのプロデューサーで監督のGrigore Brezianuと投資家のLeon Popescuが
1911~12年にかけて作った、ルーマニア独立がテーマの映画“Romania's Independence”の
舞台裏を描いたバックステージもの。
ルーマニア革命以後で最高の制作費(2500万ユーロ)を投じて作られた作品。
ルーマニア・アカデミー賞2009 作品賞・脚本賞・助演女優賞・撮影賞・編集賞・音響賞・オリジナル作曲賞・衣裳デザイン賞受賞。米国アカデミー賞2009外国語映画賞ルーマニア代表。
日本初公開


行ったら、土曜日なのに、人がやけに少ないと思ったら、
この映画は、英語字幕しかなく、
本編は、ルーマニア語、フランス語、ドイツ語
だったからのようですね。

台詞が多いのに英語の字幕だけだった為、
TOEIC350点の私にはほぼ、分かりませぬでした。わっはっはっ。

細かいニュアンスなど、ほぼ分からなくて、
二行出る字幕は一行目を読んでいる所で消えるって具合だったけど、
内容は映像がしっかりしているのと、
不条理映画ではなかったので、
内容や話の流れとかはゆるっとわかる感じでした。

でも、思っていたヨーロッパ的な感じとは全然違う映画で、
えっ?そうなの?こんな映画なの?って感じでした。
自分的には、もっとその当時の
どろっとした歴史が、盛り込まれていると思っていたので。

「1911~1912 年製作の、ルーマニア独立を描いたかつての大作映画」
っていうのは、上に説明文を引用しましたが、
レオン・ポペスクの「独立戦争(1877-1878)」(1912)
という、巨大な歴史的再現映画で、
ルーマニア軍も協力し、王立劇場所属の役者が出演した 
ものの事なのだそうで、

映画の中に、引用、回想的に使われているのだけれど、
それはあまり関係なく、
当時の風俗的とか、そういう要素を盛り込んだ映画だったのですね。
映画がまだ認知されていない頃に
映画を作ろうとした人たちの奮闘を描いた作品で、
舞台ではなく、映画という庶民、大衆が見る事の出来る
娯楽を作り上げる過程、といった映画だったようです。

ノスタルジックな喜劇のような作りで、
パトロンの髭の男爵が、劇場の地下のフィルム倉庫で、
フィルムを燃やしてしまう所から、
最後は、皮肉で、ブラックな所もあり、
最後の最後で、少し楽しめた感じもありました。

たぶん、ルーマニア自国では、とても評価が高いものだけど、
これを、自国の代表作として出品したのは少し違うのかな?
物語が正統過ぎる気がしないでもないな。。
と、素人の感想でした。

あっ、で、英語が分からない所が多かったので、
思い違いで解釈している所ももちろんある前提での
感想ですよ。


16時からのギリシャ映画の「エル・グレコ」
も見たかったのですが、
時間的に途中で退席せねばならなくなるので、
断念しました。
帰る時には、たくさんの人が並んでいたので、
かなり評判がよい映画だったようですね。
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