こういう方を天才と言うのだろうな。
とにかく、デッサン力が半端ない。
作品も多様性があって、少ない作品数ながら、
かなりの見応え。
鉛筆だけで描かれた作品も何点かあったのですが、
素晴らしすぎ。
展覧会のポスターにもなっている、
《マリアの肖像》も鉛筆だけで描かれたもの。
コートの質感とか、背景のぼかし具合とか、
白黒なのに色を感じます。
マドリードの風景作品は、板に油彩で描かれた
大きな作品なのですが、
板が分断されているんです。
しかも規則性が無いの。
聞いてみたら、
マンションの階段を絵を持って上ったりするのに、
大きすぎて入らないので、分断したり、
絵を描いている段階で、構想がかわり、
周りに付け足していったりしたからとのこと。
それを聞いて絵を見ると、
確かに、一番大きなサイズの板だけを見てみると、
そこだけ取り出しても、十分な構図になっていました。
たぶん、まだ、彼が存命しているうちに、
このような個展を見られることは無いと思うので、
見られる方は見ておいて損はないです!