法螺貝(ほらがい)を吹き、錫杖(しゃくじょう)を突く「山伏(やまぶし)」の姿にイメージされる修験道(しゅげんどう)は、山中での厳しい修行によって悟りを得ることを基本とし、日本古来の山岳信仰に神道、仏教、道教、陰陽道(おんみょうどう)などが習合(しゅうごう)した日本独自の宗教です。主尊蔵王権現像(ざおうごんげんぞう)は、髪を逆立て、三眼、左右の牙を出す怒の相で、右足を高く蹴り上げて左足で立つ、青黒色の猛々しい姿をしています。
この特別展は、修験道の根本聖地である金峯山寺ほかの、奈良県吉野金峯山(きんぷせん)修験に関わる仏像、曼荼羅図(まんだらず)と、経筒、経箱、鏡像、懸仏など経塚(きょうづか)遺品、そして早くから地方の山岳宗教の地で修験道の拠点となり、崖上に建てられた平安時代の「投入堂(なげいれどう)」で知られる鳥取県三徳山三佛寺(みとくさんさんぶつじ)の多数の蔵王権現像を一堂に展示する、まさに「天空の神と仏の世界」が眺望できる画期的な展覧会です。
ちょうど、この講座が始まるところで、
当日での参加可能とのことで、聞いてきました。
【三徳山・三朝温泉の真実】連続講座
六根清浄と六感治癒の地【三徳山・三朝温泉の真実】
連続講座開催 大阪会場:大阪歴史博物館/東京会場:三井記念美術館
第2回 ●9月18日(金)大阪会場 ●9月19日(土)東京会場
第3回 ●10月24日(土)大阪会場
連続講座開催 大阪会場:大阪歴史博物館/東京会場:三井記念美術館
第2回 ●9月18日(金)大阪会場 ●9月19日(土)東京会場
第3回 ●10月24日(土)大阪会場
色々と展示されているのですが、
一番よかったのは、
如意輪寺が所蔵する重要文化財の 《蔵王権現像》 でした。
バランスといい、衣の繊細さといい、
見とれてしまいますね。
あとは、きっと山伏が修行として彫っていたんじゃないと推測される感じで、
バランス悪すぎ!とか、
そんな物もありました。
重要文化財になっている、
木造の蔵王権現像3体の内、1体は痛みが激しくて移動できなくて、
展示されていないとのこと。
投入堂に安置されていた「狛犬」が3体展示されているのですが、
対になっている方は、
連続講座でお話をしてくれた、
倉吉文化財協会の眞田さんが、
協会に入った新人の頃、同僚と主に背負って下ろしたそうです。
めっちゃ重くて大変だったそうですよ。
5−1櫻本坊の「釈迦如来坐像(重要文化財・白鳳時代)」は、
目録にはこの名前になっていて、櫻本坊のHPにもこのように記載されているけど、
「銅造鍍金釈迦如来椅像」とも呼ばれるようですね。
椅子に座っている白鳳仏でした。
4−8金峰寺の「阿難立像 迦葉立像」は、
乳輪と乳首がきちんと彫られていて、
めずらしーなーと。
それにしても「投入堂」ってすげーですね。