小さな同志
エストニア
Seltsimees laps / The Little Comrade
監督: モーニカ・シーメッツ/2018年/エストニア/100分【DCP】
スターリン体制下の1950年代初頭のエストニア。6歳の少女レーロの母親は学校の校長を務めていたが、ある日突然逮捕されてしまう。いい子にしていればすぐに戻ってくるよとの母の言葉に従おうと彼女は懸命に努力するが、次第に逮捕の理由を知り、世界を知っていく。女性監督シーメッツの初長編劇映画作品。レーロの視線に寄り添う撮影は、EUフィルムデーズ2015年上映『タンジェリン』(公開タイトル『みかんの丘』)のレイン・コトヴ。
「小さな同士」って小さな共産党員って意味だったのか。
主人公のレーロ役の女の子が可愛すぎ。
Helena Maria Reisner ちゃん。
調べたら、もうおっきくなってるのね。
レーロの自伝が元になっている、
6歳の少女目線の1953年にスターリンが亡くなるまでのお話。
日本語字幕が曖昧な表現が多くて、
最初、ソ連とエストニアと主人公家族の立場がいまいち理解できないと思う。
英語の字幕を追うと、ちゃんとNKVD(内務人民委員部)「ソビエト当局」
(「Soviet Union」だけだったかもしれないけど、
日本語訳にはソビエトの文字がどこにも出てこない)
舞台となる1950年代は、戦争後、
「小さな同士」って小さな共産党員って意味だったのか。
主人公のレーロ役の女の子が可愛すぎ。
Helena Maria Reisner ちゃん。
調べたら、もうおっきくなってるのね。
レーロの自伝が元になっている、
6歳の少女目線の1953年にスターリンが亡くなるまでのお話。
日本語字幕が曖昧な表現が多くて、
最初、ソ連とエストニアと主人公家族の立場がいまいち理解できないと思う。
英語の字幕を追うと、ちゃんとNKVD(内務人民委員部)「ソビエト当局」
(「Soviet Union」だけだったかもしれないけど、
日本語訳にはソビエトの文字がどこにも出てこない)
と出ていたので分かりやすい。
NKVDはKGB(国家保安委員会)になる前。舞台となる1950年代は、戦争後、
エストニアがヒトラー - スターリン条約の下でソビエト連邦に吸収されて、
エストニア・ソビエト社会主義共和国になり、10年が経過した頃。
ーーーーーーーーーー
イレブン・ミニッツ
ポーランド
11 minut / 11 minutes
監督: イエジー・スコリモフスキ/2015年/ポーランド、アイルランド/81分【DCP】
ワルシャワ。17時。女優が映画監督に会いにホテルに向かい、嫉妬深い夫が彼女を追う。同じ時刻に、3人からさほど離れていない場所で、ホットドッグ売り、尼僧たち、犬を連れた娘、バイク便の男、高層ビルの掃除人、救命女医、老画家、侵入窃盗犯―の「生活」が続いている。17時11分。全員が、なにものかに導かれるようにホテルの内と外に集まる。そのとき―。スコリモフスキの名人芸により、サスペンスと形而上学と詩が絶妙に融合する。
エンディングで全てが「わぁ、まじこうなるんだ。そういうことか!」
って納得させられるんだけど、
回収されない伏線あり過ぎて
「いったい何だったんだ?」感を最後に残すのも、監督の手の内なのね。
「いったい何だったんだ?」感を最後に残すのも、監督の手の内なのね。
にしても、エンディングは衝撃。
このエンディングを考えついてのストーリー組み立てなんだろうね。
アフタートーク 石川慶監督 箇条書き
バイク目線のカメラなど、長老の作品とは思えない技法、発想がたくさん。
スコリモフスキが作りたい映画がポーランドでも作れるようになったので、
アフタートーク 石川慶監督 箇条書き
バイク目線のカメラなど、長老の作品とは思えない技法、発想がたくさん。
スコリモフスキが作りたい映画がポーランドでも作れるようになったので、
外(アメリカ)に出ていたが戻ってきて作品を作るようになった。
アイデア自体は誰でも考えつくけれども、(この映画のような同時間帯の他者目線)
実現するのは難しい。
客として座って長編映画を見ていられるか、どう興味を引っ張れるか。
「伏線がたくさんあるのに回収する気がない」
(←これは、私も解説前に思ったこと!)
ホットドック売りのおじさんにつばはいたの誰なの?
なんで階段にタンスはさまってるの?
←これ聞いちゃうと負けなのかw?
飛行機と鳩が部屋に突っ込んでくるシーン←311のイメージ
午後5時の出来事→ワルシャワ蜂起を彷彿させる。
ワルシャワの5時といえば、ワルシャワ蜂起 8/1 17:00。
最後の「右上の黒い点のある画」←このシーンを作るためにストーリーを作った??
「あの伏線何?」って皆が語っているのを見て、監督は笑っているだろう。
ーーーー
特別プログラム
講演「ウッチ映画大学と日本」 6/15(土)16:00
ウッチ映画大学で演出を学んだ映画監督の石川慶氏(『愚行録』、今秋公開予定の『蜜蜂と遠雷』)をゲストに迎え、同大学で作られた映像作品のうち、石川氏が選定した数本を紹介しつつ、日本とポーランドの映画界を結ぶ架け橋としてますます注目を集めるウッチ映画大学について語ります。
本公演は無料イベントです。『イレブン・ミニッツ』をご覧になった方は、続けて参加いただけます。席に余裕がある場合は、講演からの参加も可能です。
石川慶(映画監督)
横山昌吾(東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻助教授)
久山宏一(ポーランド広報文化センター)
石川慶監督がウッチ映画大学時代に撮った、
短編ドキュメンタリーも見ることができたんだけど、
ポーランドのろう者のおばさんのドキュメンタリーでした。
旦那もろう者で日本人、子供二人、
最初日本に住んでいたけど、ポーランドに戻ったけど、
ポーランドでは仕事がないので、日本に単身赴任。
その夫婦のビデオレターのやり取りが主題。
石川慶監督がウッチ映画大学時代に撮った、
短編ドキュメンタリーも見ることができたんだけど、
ポーランドのろう者のおばさんのドキュメンタリーでした。
旦那もろう者で日本人、子供二人、
最初日本に住んでいたけど、ポーランドに戻ったけど、
ポーランドでは仕事がないので、日本に単身赴任。
その夫婦のビデオレターのやり取りが主題。