2019年6月17日月曜日

EUフィルムデーズ2019 ①

EUフィルムデーズ2019























ロミー・シュナイダー ~その光と影~

ドイツ
3 Tage in Quiberon / 3 Days in Quiberon
実在の人物 主要国際映画祭出品・受賞
ドイツ語、フランス語 日本語字幕
監督: エミリ・アテフ/2018年/ドイツ、フランス、オーストリア/115分【DCP(広島会場のみBD)】


1981年、ブルターニュ地方のキブロン静養中の世界的大女優ロミー・シュナイダーのもとに、ドイツから青年記者とカメラマンがやって来て、繊細なスター女優と野心的ジャーナリストの攻防が始まる。1981年のシュテルン誌に掲載された実際のインタビューと白黒のポートレート写真に基づいて制作された作品。自己顕示とメディア搾取、生への激しい渇望の狭間で揺れる映画スターが描かれる。ロミー役はマリー・ボイマー。ドニ・ラヴァン、ヴィッキー・クリープスも登場。



ロミー・シュナイダーって世代的にもピンとこないけど、
アランドロンと婚約していた方なのね。それはすごい。

ロミー・シュナイダーの人生を把握している方が見ると、
かなり感情移入ができるのではないかと。

全然知らない私が見ても、彼女の危うさだとか、
葛藤だかはよく感じられて、
逆にこんな奔放な人生もいいなーと思ってしまった。

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クイーン・オブ・アイルランド

アイルランド
The Queen of Ireland
ドキュメンタリー(人物) LGBT
英語 日本語字幕
監督: コナー・ホーガン/2015年/アイルランド/86分【BD】

アイルランドで知らない人はいない国民的ドラァグクイーン“パンティ・ブリス”の激動の半生を追ったドキュメンタリー。同性愛が犯罪とされていた時代にアイルランドの小さな町で育った少年ローリー・オニールは、日本に渡りドラァグクイーンとしてブレイク。やがてHIV陽性の診断を受けながらも精力的にチャリティや権利運動に取り組み、2015年の同性婚の合法化を問う世界初の国民投票の際にはゲイ・コミュニティの代表としてキャンペーンの先頭に立つ―。


「GIDではなくtrans man」~アイルランドのドラァグクイーンと字幕翻訳者が対談~  https://www.jvta.net/tyo/the-queen-of-ireland-2/


バブル時代の日本に居たんだね。

LGBT問題はあるのはあるけど、
日本って元々明治前までは寛容だったし、
本質はそういう文化があったわけだし。
やおい漫画が流行っているのもなんの疑問もない。

そんな日本が、彼女のアイデンティーの確立
に貢献できたのならそれは良かった。
国の法律も変えさせたわけだし。



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日本初公開
アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場

フィンランド
Tuntematon sotilas / The Unknown Soldier
歴史ドラマ アクション映画
フィンランド語 日本語字幕
監督: アク・ロウヒミエス/2017年/フィンランド、ベルギー、アイスランド/132分【DCP】

フィンランドで有名な、ヴァイノ・リンナの古典小説『無名戦士』を原作にした戦争ドラマ。1940年にフィンランドとソ連間の「冬戦争」は終結したが、フィンランドはカレリア地方を含む広大な国土を失った。国土回復を掲げ、ドイツと手を組んだフィンランドは再びソ連との戦争を開始。「継続戦争」と呼ばれるこの戦争のただなかに置かれた兵士たちは、それぞれの守りたいもの、帰りたい場所のためにソ連との旧国境も越えて戦い続けた。


斎木伸夫さんをお迎えして、「冬戦争」から続く「継続戦争」を描いた本作を、軍事評論家の視点から徹底解説!斎木 伸生 Nobuo Saiki(軍事評論家)
外交史と安全保障を研究、ソ連・フィンランド関係とフィンランドの安全保障政策が専門。現在軍事評論家として、各種雑誌専門誌に寄稿。第二次世界大戦中の戦史や戦車、とくにソ連戦車について造詣も深い。主要著書「フィンランド軍入門」「冬戦争」。



























ヴァイノ・リンナの小説『無名戦士』の映画化『地獄の最前線』(1955)
『若き兵士たち 栄光なき戦場』(1985) Tuntematon sotilas
に続く3 度目の映画化。


ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦(1989)



解説 箇条書き〜

ロシア領土になったので(逆に)フィンランド人としての意識が出てきた。
(元々フィンランド人って確立していない民族)

東カレリア=民族

ロッカ→カレリア出身。

フィンランドに味方する国はなかったのに、
ロシアに対抗することにしたのでドイツは協力した。

ロッカの家族はピーピー言ったりしない。
 「薪拾ってきて」
 「蹄鉄直して」←フィンランド的リアリティ。

家を出て行くシーンについて。
「昔の家に戻ってきている」(麦を育てて刈り取りしているシーン)
→「継続戦争」は四年続いていて、一度領土を取り戻していて、カレリアに戻っている。
 その後、戦争に負けたので、一度戻った家(カレリア)からまた出て行っている。
最後のシーンの家、ヘルシンキあたりの仮の家にロッカは戻ってきた。

俳優、スタッフ全てフィンランド軍に行っている→徴兵制だから。
だからリアリティがある。

戦車はT30−85
銃はスオミ



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ウォーターパーク
日本初公開 恐怖の設置
いかにしてフェルナンド・ペソーアはポルトガルを救ったか
ポルトガル
ウォーターパーク​ Aquaparque/Waterpark 監督: アナ・モレイラ/2018年/ポルトガル/17分
恐怖の設置 A Instalação do Medo/The Fear Installation 監督: リカルド・レイテ/2016年/ポルトガル/15分
いかにしてフェルナンド・ペソーアはポルトガルを救ったか​ Como Fernando Pessoa Salvou Portugal/How Fernando Pessoa Saved Portugal 監督: ウジェーヌ・グリーン/2018年/ポルトガル、フランス、ベルギー/27分


詩人ペソーアが考案したコカ・コーラの宣伝文句が検閲にあい、以降約50年間、ポルトガルではコーラの輸入が禁止されたという史実をもとにした『いかにしてフェルナンド・ペソーアはポルトガルを救ったか』、日ポ合作映画『ポルトの恋人たち』(舩橋淳監督)に主演したアナ・モレイラの監督デビュー作『ウォーターパーク』、第1回ヨーロッパ文芸フェスティバル(2017)で登壇した作家ルイ・ズィンク原作の『恐怖の設置』の短編3作から観るポルトガルの「今」。























「恐怖の設置」の不条理感、好きです。

「いかにしてフェルナンド・ペソーアはポルトガルを救ったか」
はすまん、途中寝てしまった。


解説 箇条書き〜

澤田直(立教大学教授)フランス哲学の人、
渡辺一史(ポルトガル大使館)ペソアの研究している人。


ペソアの何がすごいの?
→実は何人もいる。→ペンネーム→異名者をたくさん持った。(多重人格的)
3人の別々の人格で制作活動+本人の4人。

本人は造船技師 イエズス会


100エスクード札になっていた。(ユーロになる前)

いろんな人格が出てくると、ペソアは自分のことを「ペソア自身」という。
ペソア=ペルソナ=人 ペソアは苗字

生前はほとんど無名で、貿易会社で商用文書を書いていた。

イギリスにも住んでいたので英語もフランス語も堪能。
コカコーラの宣伝文句を書いたのも、商用翻訳をしていたのが背景。

コカコーラの宣伝文句の訳
「はじめドキドキする、でも味を知ってしまうともう手放せない」
→これ、ドラッグの宣伝文句だろ!!

ポルトガルの王ドム・セバスティアン
 (ポルトガルの中では、いつしかこの人が戻ってきて救ってくれる)
という思想がある。
→ペソアがドム・セバスティアンになった。
→最後のシーンで海を見ている。→「僕は王になった」


1974年4月25日のポルトガル革命まで、独裁国家。
 アントニオ・サラザール
⇆ コカコーラは自由の象徴。

自由を拒む、輸入を拒む→イエズス会の神父

いろんな言葉遊びが入っている映画。
=(いかにしてフェルナンド・ペソーアはポルトガルを救ったか)は
 ペソアの詩を表現するための映画。



結局、どうやって救ったかの明確なところは解説でもわからなかったです。
で、お二人のペソア愛に引いてしまいましたw


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日本初公開
ウェスタン

駐日欧州連合代表部選出
Western
シネフィル向き 主要国際映画祭出品・受賞
ドイツ語、ブルガリア語、英語 日本語字幕
監督: ヴァレスカ・グリーゼバッハ/2017年/ドイツ、ブルガリア、オーストリア/121分【DCP】


ブルガリアの辺境にある小さな村で、水力発電所を建てるためにドイツ人建設作業員がやってくる。ドイツ人の中で唯一村人と積極的に関わろうとするマインハルトを中心に、緊張感と親しみの間を揺れ動く物語が丁寧に描き出される。「ベルリン派」の俊英グリーゼバッハ待望の新作。『フィルム・コメント』『サイト・アンド・サウンド』誌で年間ベストテンに選出された。


http://razzmatazzrazzledazzle.hatenablog.com/entry/2018/09/18/200628



















最終的に何を伝えたかったのかは、
日本人の私にはあまりピンとこなかった。
貧富の差があろうが、同じEUで括られてしまう、というか、陸続き。

島国日本にはない感覚。


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