2019年12月18日水曜日

パイオニア・セミナー:西アジア考古学を切り開いてきた開拓者たち


2019年12月14日(土)開催:
第2回「パイオニア・セミナー:西アジア考古学を切り開いてきた開拓者たち」

日程:2019年12月14日(土)13:00~14:00
会場:池袋サンシャインシティ文化会館会議室(部屋番号等は参加者への連絡に明記します)。
主催:日本西アジア考古学会、古代オリエント博物館
講師:吉村作治(東日本国際大学・学長)
題名:「エジプト発掘50年」
























大雑把に言うと、
吉村先生がどのようにエジプトにかかわるようになって、
発掘作業を許可され、
いままでどのような発掘をしてきて、
いまどのような作業をしているのか、
吉村先生の歴史を一時間でスライドも交ええて、
ざっくりとお話しされた感じです。



吉村先生がかなり体が弱っている感じがして心配。
話は面白いんだけど、活舌が悪くなっていて、
途中途中で聞き取れないことも。

5年くらい前に発掘作業中に
に落ちて足を怪我して、今は人工関節を入れているそうで、
車いすを使っていたのですが、
車いすに乗るのも降りるのも抱きかかえられての移動。



先日のTBSの
真相解明!ピラミッドの正体〜鍵はツタンカーメンと太陽の船〜2019年12月8日 (日) ごご 3時30分〜」
では、けっこう元気そうに見えたけど、
ピラミッド内部の案内は昔から携わっているディレクターさんがやっていたのが、
これで納得。

まだ76歳なので、そこまでの年齢ではないのだけど、
ちょっと見ていられない感じ。




発掘人生初めての怪我
――早速ですが近況・・・(両手に松葉杖をついた先生が登場)先生、その怪我は!?

吉村作治氏: 私、今年でエジプト考古学に携わって47年目なんだけども。初めてね、怪我しちゃいました。今、第二の『太陽の船』というのを発掘しているのですが、それを保存処理をしてから復原をするという事をやっているんですね。大体10年位かけて行っているプロジェクトでして、大体半分位済んで部材を取り上げてそれを保存処理しようという段階だったのです。

その部材を取り上げる先頭に立って作業を行っていた時に、事故は起きました。小さなテントで、その下に幅が20メーター深さと長さが4メーター4メーター位の溝があるんですよ。ピットと言います。

そこに舟の部材が解体されて、埋設されています。その船の部材を空中に浮いているゴンドラに乗って上から取っていくんです。それの一番上に乗ろうとして岩盤の上から滑ったんですよ。それでそのままストンと落っこちちゃって。本当に奇跡的にですね、幸い舟も、部材も破損せずに済みました。足も、4メーターからの落下なら普通、足挫いたりしますが、右足のくるぶしの所を捻挫、それから、じん帯を損傷しただけで済んだんです。




吉村先生の大ファンだという小学校低学年の男の子が来ていまして、
帰りにサインをもらっていました。

将来楽しみですなー。




 ※当日の参加者は古代オリエント博物館の入館料が半額になります。
ってことなので、講演後に。

























ツタンカーメンのミイラのレプリカなんだけど、
布をかぶせていない状態のを見られたのはよかった。

胴体の部分はこんな感じなのか。





















正倉院展でも展示されていた、白瑠璃碗。

正倉院展で展示されていたのはめちゃめちゃきれいだったけど、
こちらは土の中に埋まっていたものなので、風化が激しい。
正倉院では、いかにたいせつに保存されてきたのかがわかるね。

Powered By Blogger