原題: Alois Nebel
監督: トマーシュ・ルニャーク
製作年: 2011年
上映時間: 87分
製作国: チェコ、ドイツ
言語: チェコ語、ドイツ語(日本語字幕)
ジャンル: アニメーション、ドラマ
上映フォーマット: BD
チェコスロヴァキア建国100周年
1989年、チェコスロヴァキアとポーランドの国境の小さな駅で働く鉄道員アロイス。彼をさいなむのは第二次世界大戦中の悲痛な記憶。ある日そこに、古い写真と斧を持った謎の男が現れる。ロトスコープの技法を駆使した硬質なアニメーションで厳粛に描かれる、過去の清算と未来の希望の物語。ワルシャワ国際映画祭出品、ヨーロッパ映画賞最優秀アニメーション賞受賞。
このかたのツイートみれば全部わかるね~
- ⑱長くなりましたがこれで終わりです。改めて「アロイス・ネーベル」は素敵な映画!今日は観れてよかったな~ #アロイス・ネーベル
- ⑰映画の最後に謎解きと厳粛な清算が終わり、アロイスとクベタ2人の表情から再生と希望が描かれる…ように感じる。重厚なようで、むしろ些細な日常のようで、社会的なのに声高な目線を余り感じない。愚直に人生は進んでいくだけだ、絶望もあり希望もあるがただ交互に続いていく。 #アロイス・ネーベル
- ⑯監督は冒頭で「ズデーデン地域に捧げる」と言い、「ある意味蹂躙された土地(通訳の方は”レイプされた”とまで言った)」に対し、文化的な喪失を、人物に託して描いたのだと #アロイス・ネーベル
- ⑮さらにロトスコという手法が白眉なのは、人物の存在をあやうくするところ。どこにでもいる匿名的な誰か、無名な私でもありあなたでもある。まさに「霧の中で人生を歩む」ような。#アロイス・ネーベル
- ⑭その上で、最終的な印象は「実写映画」の感覚(最終シーンでアロイスとクベタ2人が表情だけで見交わすシーンはほぼ実写として観ていた気が)。謎解きを含むストーリーでありつつ、登場人物の名前すら説明情報がない中、この手法でドラマが伝わるのは非常にうまい監督なのだなと #アロイス・ネーベル
- ⑬ここからは感想。 初回見たときに現実・非現実を行き来するような強烈な印象を持ったのですが、そこは変わらなかった。ロトスコープが実写に非常に忠実に使われていて、例えば猫のシーンなどはうっかり実写に見えるし印象が実写~アニメーションを目まぐるしく行き来する。 #アロイス・ネーベル
- ⑫ロトスコ自体は新しい手法ではなく、実写の良さ(俳優の動き)をそのまま生かせることと、原作を生かすには良い手法だったと思うが、初めてだったのでどれだけ大変かわかっていなかったから出来たともいえる #アロイス・ネーベル
- ⑪なぜロトスコープという手法を採用したのか。 ⇒悩んだ。コミックスをどう映像化するか。当時はコミックスの映画化は実写が多かったと思うが、元の絵に近い形を選びたかった。アニメーションはチェコでは子ども向けの印象が強いので内容も踏まえ大人に観てほしいと考えた。 #アロイス・ネーベル
- ⑩アロイスについては脚本家の祖父の名前でもあり、ヒトラーの父とかそういった歴史的なことではなくもっとパーソナルな観点で付けられていると思う。主人公はチェコ人であり、多くのチェコ人の姓はもともとドイツ語、ひいてはオーストリア・ハンガリー時代からのもの。 #アロイス・ネーベル
- ⑨アロイス・ネーベルはドイツ名と見受けるが、作品にどう影響しているか。 ⇒ネーベルは独語で「霧」。ズデーデンは本当によく霧が出る地域で、主人公が昔を思い出す時に霧の中にいるイメージもある。ネーベルは逆読みをすると「LEBEN=人生」。霧の中で生きていくことでもある #アロイス・ネーベル
- ⑧1945年(WWⅡの終わった年)、1989年(ビロード革命)という2つのある意味極限的な状況におかれたときのチェコの国民性を描くためでもある #アロイス・ネーベル
- ⑦戦後のドイツ人追放の様な歴史を描く事はタブーではないのか? ⇒タブー程ではないが、シリアスな問題なので良く取り扱われるテーマではないものの、映画や文学で触れる人はいる。我々が気づいていなかったのは住人を追放することはその地域の文化や信仰が失われるということ。#アロイス・ネーベル
- ⑥映画の中で強制的に移住させられるシーンがある。理由・背景は。 ⇒WWⅡ前からチェコは一部ドイツ支配下にあり、戦後1945年に居住していたドイツ人を強制追放した歴史がある(当時、ナチ協力者も批判者もいたが考慮されず強制追放だった)ここではズデーデン地域を描いている #アロイス・ネーベル
- ⑤主人公が寡黙になった理由は? ⇒セリフを最小限にしたかった。言葉でなくビジュアルで分かってもらうよう。また役者であるミロスラフ・クラボット氏自身のキャラクターも影響していると思う。#アロイス・ネーベル
- ④もう一つはキャラクター。原作では主人公のネーベルはもっとしゃべるしコミカルな部分がある。 #アロイス・ネーベル
- ②原作はJaroslav Rudiš(ストーリー)、Jaromír Švejdík(グラフィック)の2人によるグラフィックノベル。1作目で増版を重ねたため最終的に3部作になった。 #アロイス・ネーベル
- ①トマーシュ・ルニャーク監督の経歴。1974年生まれ、ズリーン映画学校を経てFAMU(プラハ芸術アカデミー映画学部)でアニメーションを学ぶ(ブジェチスラフ・ポヤル氏に師事したとか)。2000年に短編「アクロバット」を制作、2011年の本作が初長編。チェコ初のロトスコープ作品。 #アロイス・ネーベル
人間関係でよくわからないところがあったので、
いろいろとググってみたけど、
結局、結構な専門の方もよくわからないところがあったようなので、
仕方がない。
なんとなく解ればいいのかしらね。