2014年6月12日木曜日

EUフィルムデーズ2014 6/7






















11:00~
溶岩流
14:00~
グッバイ・ファーストラブ
17:00~
ケルトゥ/愛は盲目

を見てきた。さすがに一日3本は疲れた。



溶岩流

内容はと言うと、
かなり理解するのが難しくって、
ポーランド・ロマン主義を代表する詩聖アダム・ミツキェヴィチの詩劇「父祖の祭り」
が原作とあって、物語に関係ないようなセリフも多くて、
全体的に暗いし、なんとなく単調で、
ポーランドの映画ってことで楽しみにしていたんだけど、
途中、ちょこちょこと居眠りしてしまいました。

周りを見渡すと結構居眠りしている方がいらして、
おじさんのいびきが聞こえてきまして、
うるさいなーと思ったところで、
「いびきが聞こえる」見たいな台詞があって、
沢山の映画があるけど、「いびき」って台詞がある映画なんて少ないだろうし、
このタイミングでか!と思い一人で受けていた。



グッバイ・ファーストラブ

おフランス映画はやっぱりお洒落だった。
んで、若い人が多かったし、人も多かった。
前の方の席が少し空いていたくらいで、ほぼ満席。
音楽も印象的でおしゃれでした。

エンディング曲 
Johnny Flynn and Laura Marling - The Water

久々にいい映画が見られたなと思った。
上映前に、主演女優のウルスラ・ラタセップさんの挨拶があり、
上映後にQ&Aがありました。
発明村のロッテ」の声もやっていたそう。

クロワッサンで朝食を』のイルマル・ラーグが監督。
この作品が長編では第2作目で、この上映が日本での初公開だったようです。

上映前の挨拶のときに、エストニア特命全権大使のトイヴォ・タサ氏が
花束を持って登場し壇上に上がり、ウルスラ・ラタセップさんに渡して、
言葉をかけてらっしゃいました。
きっとエストニアでは有名な女優さんなんですよね。
大使はかなりテンション高めに見えましたw

その後、上映が始まると、
ウルスラ・ラタセップさんは、用意していた関係者席ではなく、
空いていた前の方の真ん中くらいの席に移動して、
座って一緒に見ていました。
その席は普通におじさんが両脇に座っていた訳だけど、
ヌードのシーンもあったし、主演女優が隣にいるって、
すげー緊張して悶々としちゃったんじゃないかと思っちゃいました。



謎解き仕立てで話は進んでいくのですが、話の本筋はシンプル。

うまく人とコミュニケーションが取れない自閉症?気味の主人公、
DVの父親、父親からの性虐待、アルコール依存症、子離れできない親、
せまいコミュニティーでの近所づきあいとか、
現代人の抱える問題がたくさん詰め込まれた作品。

徐々に、主人公のケルトゥの行動によって、
周りの人々が変わっていく。
ケルトゥ自身も、他人に認められたことで変わっていく。

Villule の「(彼女は)おかしくなんかない、普通の女性だよ」
ってニュアンスのセリフがあるんだけど、この言葉はしみる。

今回は、うまく人とコミュニケーションが取れない女の子が主役の設定だけれども、
どの配役が主人公になっても、どの視点から見ても物語になるだろうなという内容。

背景や環境は違えど、世界中、どの国にも少なからずある問題で、
誰もがどこかしら共感できる部分があるのではないかなと思えるような作品でした。

Villule の母親が凄く素敵で、
こんな母親にものすごく憧れる。

エストニアで一番大きなサーレマー島というところで撮影されたそうで、
地元の方々にも歓迎され、良い撮影が出来たという事でした。

海も野原もきれい。

















トランスレーターの女性が、
あまり日本語ができなくて、
うまく質問とか答えを訳せていなかったところが残念だったかな。
でも、エストニア語と日本語を話せる人はかなりレアだろうから仕方がないか。


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