2014年7月23日水曜日

現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展


















いきなりお庭に、
マーク・クイン「神話(スフィンクス)」


作品数は少なめだけど、質が高いものばかりで面白かった!


去年開催されたフランシス・ベーコン展を企画したときに、
キュレーターの方が、ヤゲオコレクションのベーコンの作品を
借り受けたことから今回の展示となったみたいです。

展示作品の説明がかなり面白くて充実していて、
その文章の表現の仕方も面白い。
作品リストもゲーム方式になっていて、凝っていますね。


サン・ユウ(常玉)の
「蓮に白鶴」は板に蓮と鶴の絵を描いてあって額絵になっているんだけど、
屏風のように6枚の扉に蝶番がついているところに
書いてあるみたいになっていて、
学芸員さんに
「もともとこういう作品なのか、もとは日本の屏風絵のように、
家具としての作品なんですか?」
って聞いたら、
「もとから、このようように蝶番でつなげた板に書いたそうです」
とのことでした。


  

















ゲルハルト・リヒターの作品て始めてみたんだけど、すごいね。
一体どんな風に書いているんだろう…。


















マーク・クイン
庭に展示してあるのは別として、
あまり大きくない作品で、
ケイト・モスというモデルさんの顔と体にヨガのポーズをさせたもの。
2点あって、
「ミニチュアのヴィーナス」2008年 (ブロンズ、金箔)
「ミクロコスモス」2008年 (18金)














出展リストの文言
「マーク・クインは本作で、スーパー•モデルのケイト・モスの身体から
型をとった胴体や手足に、ヨーガの熟練者のポーズを組み合わせました。
西洋と東洋、伝統と現代を融合させたわけです。
参考事例としては、隣にある《ミクロコスモス(セイレーン)》の「模型」が
あげられます。それにも金箔がほどこされているのですが
(2008年、34×23×19㎝、エディションは11/12)、
2014年2月11日のフィリップス(ロンドン)で、92,500ポンド
(1184万円)で落札されました。なお本作は模型ではなく実作です。」

説明文言の相互性がよくわからなくて、
「『実作』ってのが、今飾られている18金の『ミクロコスモス』で、
『1184万円』で落札されたってのが、
これの模型が12体あって、その中の11番目のものってことでいいですか?」
「ブロンズ、金箔の『ミニチュアのヴィーナス』の値段は不明(内緒)ってことで、
こちらは何体(何分の一なのか)作られているんですか?
との質問を学芸員さんに聞いたんだけど、
「何体あるかは分かりません」
解釈は、「たぶんそうかとー」とか適当すぎる答えで、
突っ込み入れたかったけどやめた。

いちばん最後に18金の「実物」は2040万円だと分かります。
でも、全部18金で作っているとなると、
小さい作品だけど、結構原価がかかるし、
あまり評価がないのかなとも思ってしまいますな。


スペインで、テクノポップバンド
「メカノー(Mecano)」をやっていたそう。
才能があっていいですなー。
















最後に「コレクターチャレンジ」っていうゲームがあって
会場で展示されている作品の中で、
マークが付いているものが購入可能で、
作品を最大5点選んで、50億円以内で作品を選んでいくんだけど、
最初は適当に欲しいものを5点選んだら、めっちゃ安くて、
2回目に高いだろうってものを選んでいったら、
70億ちかくとかになってしまったわ。








常設展の方も見てきた。
ここは、展示替えを頻繁にしてくれるので、
常設展も楽しみ。
今回は、チンポムの作品とかも展示されていた。

当時「テレビの普及率日本一(3世帯に2台!)」だった軍艦島、
昭和36年当時の長崎の映像がながされていて、
かなり貴重な、軍艦島の当時の暮らしが見られて満足。


あと、昭和16年のアニメーションで、
「とんとんとんからりんと隣組」
の歌に合わせて作られたものがあって、
凄く味があって面白かった。

アニメとは違うけど、この歌ね↓
ドリフ登場シーンの歌はこれの替え歌。




この映像も見たかったんだけど、
時間がなかった。




ライトアップ、
マーク・クイン「神話(スフィンクス)」



Powered By Blogger