2022年11月30日水曜日

旧日本陸軍の騎兵旅団兵舎

 習志野キャンパス構内に現存する旧日本陸軍の騎兵旅団兵舎を一般公開

~ 老朽化による解体工事を前に ~

 東邦大学習志野キャンパス(船橋市三山2-2-1)では、このたび解体することとなったキャンパス内に現存する旧日本陸軍の騎兵旅団兵舎であった建物を、解体に先立ち一般公開します。

 当該建物は旧日本陸軍の第一騎兵旅団の下に編成された騎兵第十三聯隊および同第十四聯隊が使用していた建物とされており、本学では2013年頃まで柔道部、空手道部の武道場として使用してきました。しかしその後老朽化が進み、キャンパス再整備計画の一環である道路整備の計画線上に位置していることから、この度解体する運びとなりました。工事は2022年11月下旬の着工を予定しております。

 一般公開は下記の日時に行いますので、ご関心のある方はぜひご参加ください。
現在、本学では新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴う入構規制を行っております。キャンパスへご入構の際は、正門脇にあります警備室にご見学の旨、お伝えください。
    
日 時2022年10月30日(日)・11月5日(土) 両日とも10:00~15:00
場 所東邦大学習志野キャンパス(千葉県船橋市三山2-2-1)

ご参考

 東邦大学習志野(薬学部・理学部・健康科学部)キャンパス及び東邦大学付属東邦中・高等学校がある千葉県習志野市は、1900年に日本で初めて陸軍騎兵旅団が設立されて以来陸軍用地として発展してきました。
 東邦大学習志野キャンパスは騎兵第十三聯隊の跡地であり、東邦大学付属中・高等学校は、騎兵第十五聯隊の跡地ですが、当時の建築物はその後多くが取り壊され、現在へと姿を変えてきました。2009年に、地域の街おこしの一環として周辺に残る陸軍由来の歴史的事物の調査を開始したところ、本建築物が本格的な調査の対象となり、その後1900年に建築された旧日本陸軍の騎兵兵舎であったことが明らかとなりました。


122年前に建設、「現存最古」の騎兵旅団兵舎解体へ…東邦大キャンパス再整備で
: 読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/national/20221104-OYT1T50085/ 

























































それにしても、どうにかならんかったのかな。
という思いと共に、
実際に見てみると、その老朽化はひどいものだったので、
もう少し早い段階でその重要性に気がついて、
保護保存ができていれば良かったのになというあとの祭り。









隣の日大キャンパスの「騎兵第14連隊記念碑」も。
こちらまで見にきている人は少ないみたいです。



















隣の敷地から。









今は、東邦大と日大とで敷地が分断されてしまっているけど、
本来は同じ敷地。

で、ここら辺が分断されずに丸っとどちらかの敷地になっていれば、
違った現在になっていたのかもしれないなと考えてみたり。











122年前に建設、「現存最古」の騎兵旅団兵舎解体へ…東邦大キャンパス再整備で
2022/11/04 18:20

 東邦大習志野キャンパス(千葉県船橋市三山)にある旧日本陸軍・習志野騎兵旅団の兵舎が今月下旬に解体されることになった。日露戦争で活躍した旅団の創設間もない122年前に建設され、現存する騎兵旅団の建物では最古とみられている。(宍戸隆夫)

取り壊される習志野騎兵旅団の兵舎(千葉県船橋市の東邦大習志野キャンパスで)
 旧兵舎は、2009~13年の東邦大の調査で、保管する書類、発掘されたレンガなどから、1900年(明治33年)12月に建設されたと判明した。幅約9メートル、奥行き約18メートルの木造平屋建てで、騎兵旅団の倉庫だったとみられる。


旧陸軍のシンボル「五芒星」をあしらった換気口
 建物内部の屋根構造に「キングポストトラス」と呼ばれるイギリス式工法を用い、建物の基礎部分からは、陸軍のシンボル「 五芒星ごぼうせい 」をあしらった換気口が見つかった。

 船橋市東部から習志野市北東部にかけての台地は明治時代、「習志野原」と呼ばれ、陸軍の練兵場だった。日露戦争(1904~05年)に備え、1899年に習志野騎兵旅団が創設され、第13、14連隊(騎兵第1旅団)、15、16連隊(騎兵第2旅団)の拠点が置かれた。

 第1旅団は日露戦争でロシアのコサック騎兵を撃退するなど活躍した。旅団長の秋山 好古よしふる (1859~1930年)は、司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」に描かれ、NHKでドラマ化された。

 旧兵舎はその後、東邦大の柔道、空手道部の武道場として2013年頃まで使われた。しかし、老朽化が進み、キャンパス再整備計画で外周道路上に位置することから解体が決まった。

 解体後、兵舎の換気口やレンガなどは船橋市へ寄贈される予定だ。建物の調査に携わった習志野市文化財審議会の山岸良二会長(71)は「歴史的な価値があるだけに、解体は残念。何らかの保存する方策がなかったのか」と話している。

 解体工事を前に、10月30日の一般公開には、市民らがカメラ片手に見学した。同級生3人と訪れた東邦大付属東邦高校OBの男性(68)は「昔は高校の校舎も兵舎と同じ木造で『馬小屋校舎』と呼んでいた。冬場は寒かった」と懐かしんでいた。5日午前10時~午後3時にも一般公開される。事前予約は不要。問い合わせは、同大(047・472・9199)へ。



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