2015年6月17日水曜日

EUフィルムデーズ 2015 『パンク・シンドローム』
























原題: Kovasikajuttu
英語タイトル: The Punk Syndrome
監督: ユッカ・カルッカイネン、J-P・パッシ
製作年: 2012年
上映時間: 88分
製作国: フィンランド、ノルウェー、スウェーデン
言語: フィンランド語(日本語字幕)
ジャンル: ドキュメンタリー、コメディ、音楽、ドラマ
上映フォーマット: DCP

とにかく服の縫い目が気になるギターのペルッティ、足の爪は自分で切りたいヴォーカルのカリ、美人議員が大好きなベースのサミ、おうちを出たくないドラムのトニ。知的障害を抱えるこの4人の個性がぶつかり合うパワフルで過激なパンクバンド「ペルッティ・クリカン・ニミパイヴァト」。メンバーの日常生活から海外ツアーまでの成功と紆余曲折の軌跡を丹念に追った抱腹絶倒の音楽ドキュメンタリー。



知的障害を持つ4人組のバンドのドキュメンタリー。
グループホームに入居するベースとヴォーカル。
両親と住んでいて、多分ダウン症のドラム。
たぶん一人暮らしのギター。

バンド活動を「仕事」って言っていた。

ちゃんと仕事としてバンドをやっていて成り立っているってことにびっくりした。
演奏もちゃんとしているんだよ。

マネージャーもいて、施設の一角にスタジオもある。

曲を忘れちゃったり、出だしが弾けなくて
「もう一回!」
とか言うシーンもあるけど、
「だれでも間違うことはあるさ」的返しのMCもうまいしさ。


フィンランドでは有名なんだね。
ドイツにツアーに行ったり、フェスに出たり、
ギターのペルッティとマネージャーが
大統領主催の舞踏会に呼ばれるシーンが最後の方にあったり。


率直な感情や悩みや周りへの不満。施設の悪口w
シンプルなその言葉がパンクそのもの。

障害はなくとも、社会の中で疎外感を持っている人々、
少なからずパンクを聞く人ってそういう人だと思うし、
ストレートに言葉が音楽にのって伝わってくる。

恋愛についても素直な感情が出されているし、
まわりも家族もなんら偏見がない。

フィンランドって、ホントに福祉国家なんだと思い知らされる。








http://docudocu.jp/movie.php?no=4

さようならCP

さようならCP1972年/82分/16ミリ
監督・撮影:原一男
製作:小林佐智子
録音:栗林豊彦

あらすじ

CP(脳性麻痺)者の急進的な団体「青い芝」の人々の生活と思想をカメラに収めた、原一男監督の第一作。
障害者だからといって自ら片隅でこっそりする生き方は、障害者差別を容認することになると考え、その不自由な体を積極的に人前にさらしていく。
「CP(障害者)=健全者という関係の共通項が身体の階級性にあり私自身の〈関係の変革〉というテーマをベースにして、被写体=演じる者を、撮る側にどこまで見ることに耐えられるかを賭けてみたかった」(原一男)



http://v.youku.com/v_show/id_XNDExNTIyMDY4.html


障害の程度は違うし、時代も違うけど、
閉鎖的な日本。

この映画、今は放送禁止みたい。
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